高齢者の抗がん剤に指針 厚労省が検討へ 

厚生労働省、環境省(中央合同庁舎第5号館)、東京都千代田区霞が関1丁目

 厚生労働省は27日、高齢者に対する抗がん剤治療の指針作りに乗り出す方針を固めた。がん患者の高齢化が進む中、生活の質向上の観点を含めた高齢者特有の医療提供の在り方を検討する必要性が出てきたため。

 国立がん研究センターは同日、75歳以上の高齢者に抗がん剤を使っても延命効果がない可能性を示唆する研究結果を発表。同省はこうした結果も参考にし、今後6年間のがん対策の方向性を示す第3期がん基本計画に、高齢者を含む年代別のがん治療法の検討を盛り込む。

 具体的には、高齢者を対象とした臨床研究を推進し関係学会と協力して指針の策定に取り組む。


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