国会前で共謀罪反対集会 「言論の自由を抑圧」 

国会前で「共謀罪」法案の廃案を訴える市民団体メンバーら=25日

 「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案に反対する市民団体が25日、国会前で集会を開き「市民の言論の自由を抑圧する」などと廃案を訴えた。

 集会では、政治思想史を専門とする千葉真・国際基督教大特任教授がマイクを握り「戦前の治安維持法が頭をよぎる。特定秘密保護法や安全保障法制を含め、民主主義的で人権を尊重してきた社会が変わろうとしている」と安倍政権を批判した。

 メディア法が専門の田島泰彦・上智大教授も「本質は過去の共謀罪法案と同じで、話し合いやコミュニケーションを取ることが処罰対象だ。思想・良心の自由を侵害するもので、許してはいけない」と呼び掛けた。


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