政府、辺野古埋め立て着手 普天間移設、大きな節目 

米軍普天間飛行場移設先の沖縄県名護市辺野古沿岸部で始まった護岸工事=25日午前9時25分

 政府は25日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部で護岸工事に着手した。石材などで埋め立てて代替施設の外枠を造る。日米両政府による1996年の普天間返還合意から21年を経て、辺野古移設計画は大きな節目を迎えた。沖縄の基地負担軽減を訴える翁長雄志知事は、なお阻止に向けた対抗策を準備しており、再訴訟の可能性をはらんだ対立が続く見通しだ。

 25日午前、石材を入れた袋が、砂浜から重機で次々と浅瀬に投入された。工事に伴って大量の資材が海底に積み上げられ、原状回復は困難となる。政府は、本格的な埋め立てを来年前半にも始めたい考えだ。


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