尼崎JR脱線12年、慰霊の祈り 犠牲者悼み、安全の誓い 

尼崎JR脱線事故から12年となった現場を訪れ献花するJR西日本の来島達夫社長(中央)。右から3人目は真鍋精志会長=25日午前、兵庫県尼崎市

 乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負った尼崎JR脱線事故から25日で12年となった。JR西日本は兵庫県尼崎市で追悼慰霊式を営み、参列した遺族らが発生時刻の午前9時18分に合わせて黙とう。来島達夫社長が「何事にも代え難い本当に大切なものを奪ってしまった」と改めて謝罪した。

 事故車両が激突した9階建てマンションは減築工事が進み、様変わりしつつある。式に先立ち、早朝には来島社長や真鍋精志会長らJR西の幹部ら29人が訪れて献花した。

 来島社長は献花後、「対策はまだ途上。安全を高めることが使命、役割だと思っている」と話した。


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