水銀使わず「深紫外」の光 プラズマ活用、量産へ 

 殺菌処理などに使われる波長の短い「深紫外光」の光源を、プラズマを使って作り出す技術を兵庫県淡路市の「合同会社紫光技研」が開発した。2018年度にも富士通特機システム(川崎市)と量産を始める。水銀を使わず、深紫外光の中でも短い波長域の光も出せるのが特徴で、曲がった形状にもできるという。

 経済産業省によると、深紫外光の主要な光源は水銀ランプだが、13年に採択された「水銀に関する水俣条約」により、今後製造や輸出入が原則禁止される。

 紫光技研の粟本テクニカルディレクターは「これまで水銀ランプに勝てる製品が提供できていなかったが、今回の量産が突破口になる」と話す。


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