マリモの阿寒湖、遊覧船で氷割り 春の航路づくり 

 国の特別天然記念物マリモが生息する北海道釧路市の阿寒湖で、遊覧船「ましゅう丸」(188トン)が湖面の氷を割って航路をつくる作業が本格化している。5月の定期運航再開へ向け、遅い春を迎える準備が進む。

 運航会社の阿寒観光汽船によると、真冬は全面結氷する阿寒湖の氷は今年、例年より薄く、17日現在は厚さ15~40センチになっている。

 この日は穏やかな日差しの中、ましゅう丸は午前10時に出港。前進や後退を繰り返しながら乗り上げると、氷はガリガリと音を立てながら大小に砕け、深緑色の水面にきらめいた。

 今月21日から約1週間は、観光客も「氷割り」を体験できる。


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