那須雪崩、9月までに提言 遺族「命無駄にしないで」 

 栃木県那須町で登山講習中だった県立大田原高山岳部の生徒と教員計8人が雪崩に巻き込まれ亡くなった事故で、県教育委員会が設けた第三者による検証委員会が16日、初会合を開き、9月までに提言をまとめる方針を決めた。

 会合に先立ち、遺族らが福田富一知事らを訪ね、責任の所在を明らかにすることや再発防止を求める要望書を手渡した。亡くなった教員毛塚優甫さん=当時(29)=の父辰幸さん(64)は「なぜこういうことが起きたのか、子どもに問いかけても返ってこない。8人の命を無駄にしないようにしてほしい」と訴えた。


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