熊本地震「本震」から1年 阿蘇大橋20年度に全面復旧 

東海大生が犠牲となったアパートの跡地に供えられた花。奥の山肌には土砂崩れの痕跡が生々しく残っていた=16日早朝、熊本県南阿蘇村

 震度7を2度記録した熊本地震で、犠牲や被害が拡大した2度目の激震「本震」から16日で1年。国土交通省は同日、大規模な土砂崩れで崩落した熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋と、寸断された国道57号の代替ルートの2020年度全線開通を目指すと発表した。大動脈再開に向けた一歩は、復興への後押しとなる。大学生の犠牲者も出た同村では、各地で追悼の催しが行われた。人々は悲しみと犠牲者らの記憶を心に刻み、再出発を誓った。

 本震は、最初に大きく揺れた「前震」から約28時間後の昨年4月16日午前1時25分に発生した。

 南阿蘇村の「直接死」は16人で、11人が震災関連死と認定。


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