映像アートの最先端が一堂に イメージフォーラムフェス 

「カセット:ドキュメンタリー・ミックステープ」(ザック・テイラー監督)より

 世界から集めた最先端の映像作品や、一般公募を含む日本の映像作家たちの新作を一挙に上映する映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル」が29日から6月にかけ、東京、京都、福岡、横浜、名古屋の5都市で開かれる。同フェスティバルは1987年にスタートし、今年が31回目。

 今回は「タンジブル・ドリーム 触れることのできる夢」というテーマで、デジタル化の中で失われていく「映画の物質性」に着目した作品を特集。若者たちに人気が復活しているカセットテープの誕生秘話などを取り上げた英国の作品「カセット:ドキュメンタリー・ミックステープ」、過去150年間に撮影された富士山の写真4千枚を素材にしたオランダのフィオナ・タン監督の作品「Ascent/アセント」などを上映する。

 またドキュメンタリー部門では、極限的な労働現場を扱った「ワーキング・マンズ・デス 労働者の死」など、世界の過酷さを伝える4作品を上映。

 河瀬直美や山村浩二ら、新しい才能を発掘してきた日本映画部門では、手塚真の新作などの招待作品に加え、一般公募から選ばれた15作品を上映する。

 問い合わせは同フェスティバル事務局、電話03(5766)0116。


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