円急伸、一時109円前半 5カ月ぶり水準、北朝鮮情勢緊迫 

1ドル=109円台前半の円相場と日経平均株価を示すモニター=12日午前、東京・東新橋の外為どっとコム

 12日の東京外国為替市場で、北朝鮮などを巡る情勢の緊迫から安全資産とされる円が買われた。円相場は一時1ドル=109円台前半まで上昇し、昨年11月中旬以来、約5カ月ぶりの円高水準を付けた。東京株式市場では円高を嫌気した売り注文が先行して日経平均株価(225種)が大幅に続落した。

 平均株価の下げ幅は一時300円に迫り、取引時間中として約4カ月ぶりの安値を付けた。円高で採算悪化懸念が強まり、輸出関連銘柄の下げが目立った。最近の長期金利低下傾向が金融株への逆風となった。

 円相場の正午現在は、前日比1円05銭円高ドル安の1ドル=109円49~50銭。


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