宇宙誕生の謎、実験で解明 つくば・高エネ研、18年開始へ 

素粒子実験施設で行われた検出器(奥)を設置する作業=11日、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構(同機構提供)

 高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)は11日、宇宙の成り立ちを探る国内最大級の素粒子実験施設で、改造した1周3キロの円形加速器に素粒子の様子を捉える検出器を設置したと発表した。

 2018年初めにも実験を始めることが可能になり、足立一郎・同機構准教授は「予想しない物が見えてくるのではないかとわくわくしている」と話す。研究には世界の23の国と地域から700人以上の研究者が参加している。

 宇宙が誕生した直後は通常の物質と、電気的な性質が逆の反物質が同数できたと考えられている。だがなぜか反物質は減り、物質だけが残った。この謎を解くのが実験の目的だ。


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