来週前半にも辺野古護岸工事着手 沖縄知事、移設阻止へ対抗策準備 

 政府は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とする名護市辺野古沿岸部で、16日の週前半にも埋め立て区域の外枠を造る護岸工事に着手する方針を固めた。政府関係者が8日、明らかにした。大量の石材などが海底に積み上げられ、原状回復は困難となる。1996年の日米合意後、沖縄側が県内移設に激しく抵抗してきた普天間問題は重大な局面を迎える。

 移設阻止を掲げる翁長雄志知事は、工事差し止め訴訟や前知事が出した埋め立て承認の撤回を検討中。ただ護岸工事は「事実上の埋め立て」(政府関係者)とされ、翁長氏が早期に有効な対抗策を打ち出せるかが焦点となる。


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