富岡町も原発避難解除 福島の住民帰還、動き鈍く 

福島県富岡町で、町民らによってともされた竹灯籠=31日夜

 政府は1日、東京電力福島第1原発事故で全域を避難区域とした福島県富岡町への避難指示を、一部を除き解除した。今春に予定された4町村の解除は終了。復興に向けインフラ整備は進むが、住民帰還の動きは鈍い。放射線量が高く、原則立ち入り禁止の帰還困難区域は同町を含む7市町村で残り、同区域で居住を可能にする「特定復興拠点」の整備も課題だ。

 富岡町では住民の帰還に向けて診療所や大型商業施設が整備された。3月31日には災害公営住宅の完成式が開かれ、宮本皓一町長は「新たな町の本格復興がスタートする」と強調。


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