愛知県「救えた命」と児相に提言 双子虐待死で対策強化を 

 愛知県豊橋市で12年、幼い双子の姉妹が父親の暴行で死亡した事件を巡り県は29日、医師や弁護士らでつくる検証委員会による検証結果を公表した。県児童相談所は虐待の疑いを知り対応を始めたが、姉妹の保護は遅れ、報告書は姉に続き暴行が深刻化した妹を「救うことができた命だった」と指摘した。

 初動態勢の強化や迅速な一時保護、病院や市町村との連携強化など再発防止策を提言した。

 報告書によると12年、姉が入院先で暴行を受け心肺停止となり、妹にも異変が見られたため、病院は児相へ通告。しかし、児相は両親が暴行を否定したことなどから一時保護を見送り、妹はその後暴行され死亡した。


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