2017年3月29日 18:56 | 無料公開
特定秘密保護法の運用状況をチェックする衆院情報監視審査会が29日まとめた報告書によると、政府が15年末までに指定した特定秘密443件のうち、166件に秘密を記録した行政文書がなかった。行政機関が厳格に運用していないものが含まれていたため、政府は指定解除や文書作成などを行い、36件を改善する方針だ。 166件のうち、行政文書ではないが暗号などが存在しているケースが91件を占めた。 だが、特定秘密になり得る見込みが低いのに事前に特定秘密とした「あらかじめ指定」が15件あったほか、行政文書を廃棄するなどして「職員などの知識として存在する」ものも10件あった。