林真須美死刑囚、再審認めず 和歌山の毒物カレー事件 

林真須美死刑囚

 和歌山市で1998年、夏祭りのカレーを食べた4人が死亡した毒物カレー事件で殺人などの罪に問われ、死刑が確定した林真須美死刑囚(55)=大阪拘置所在監=の再審請求について、和歌山地裁(浅見健次郎裁判長)は29日、棄却する決定をした。死刑確定後の2009年7月に申し立てた初の再審請求だった。

 弁護団は大阪高裁に即時抗告する方針。

 弁護団は再審開始要件の「無罪を言い渡すべき新証拠」として、祭り会場に残された紙コップのヒ素が真須美死刑囚の自宅で見つかったものとは異なることが判明したと主張。事件当時に実施されたヒ素の鑑定は手法に問題があるとしていた。


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