安保法違憲と175人提訴、群馬 前橋地裁 

 集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法は違憲で、平和的生存権などが侵害されたとして、群馬県の市民ら175人が29日、国に1人当たり10万円の損害賠償を求める訴訟を前橋地裁に起こした。

 東京や大阪など各地で起こしている集団訴訟の一環。提訴後の記者会見で、前橋市の岩崎正一さん(83)は小学6年の時に経験した空襲について触れ「言葉にできないほどの恐怖で、今でも忘れられない。戦争は絶対に起こしてはいけない」と訴えた。

 安保法施行は29日で1年となり、この日に提訴したことについて弁護団の共同代表大塚武一弁護士は「抗議の意味を込めた」と話した。


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