日米、硫黄島で合同慰霊 戦争の記憶、風化阻止 

太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島で行われた日米合同の慰霊式=25日、東京都小笠原村(代表撮影)

 太平洋戦争末期の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)で25日、18回目となる日米合同の慰霊式が行われた。遺族や政府関係者らは、戦火を交えた両国の和解の重要性を確認し、戦争記憶の風化阻止へ決意を新たにした。

 日本側の遺族でつくる硫黄島協会の寺本鉄朗会長は「戦いの記憶が風化しつつあり、深く憂う。悲惨な戦いを繰り返さないように後世に語り継ぐ」と強調した。

 米国硫黄島協会のスミス会長(元海兵隊中将)も「ここで戦死した全ての兵士のために永遠の平和を求める」と訴えた。戦後、日米和解に努めたスノードン元海兵隊中将は2月に死去した。


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