セウォル号の一部を切断へ 韓国、作業遅れ回避に全力 

引き揚げ作業で海面に浮上したセウォル号(中央)=23日、韓国南西部の珍島沖(聯合=共同)

 【珍島共同】2014年に韓国南西部、珍島沖で沈没した旅客船セウォル号の引き揚げ作業で、韓国海洋水産省は23日夜、船体の左舷船尾にある車両積み込み用のゲートが壊れて開いた状態になっており、このままでは作業が続行できないと判断しゲートの切断作業を始めたと明らかにした。

 台船で引き揚げた船体を、24日深夜までに船体運搬用の船に載せなければ、潮の流れが速くなり当分作業が困難になる見通しだとして、24日朝までにゲートを切断することに全力を挙げている。

 船体の欠損が広がることで、船内に残っている可能性がある行方不明者の遺体が流出すると憂慮する声が出ている。


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