2017年3月20日 19:23 | 無料公開
中国の空母「遼寧」(共同)
【台北共同】中国人民解放軍の海軍幹部が、領有権争いのある南シナ海情勢について「岩礁の埋め立て工事後、中国は軍事戦略上、一定の主導権を獲得した」と判断していることが海軍の内部刊行誌で20日、分かった。米軍については「南シナ海で軍事衝突を起こす力量はない」と分析した。
中国は南シナ海で事実上の軍事拠点化を進めているが、軍の赤裸々な本音が明らかになるのは珍しい。民間機運航など表向きは「民間の活動」をアピールしつつ、実際には軍の影響力を強めていく方針も示した。
情勢判断は、南シナ海を管轄する海軍南海艦隊の将校らが執筆。