イラクのモスルに地下トンネル網 イスラム国掃討の障害に 

イラク北部モスルのトンネル内で見つかった古代の遺物=11日(AP=共同)

 過激派組織「イスラム国」(IS)はイラク国内最大拠点、北部モスル市内や周辺で奇襲や退避用の地下トンネル網を張り巡らしていた。イラク軍などが昨年10月以降進めるモスル奪還作戦の障害となっており、一部戦闘員らの逃走を許す恐れもありそうだ。

 モスルの東約20キロにあるキリスト教徒の町カラコシュ付近の教会に、大きな穴が掘られていた。「ISが掘ったトンネルで、2方向に長さ10キロ以上あった」。警備の地元民兵が指摘した。

 軍関係者らによると、ISは米軍中心の有志国連合の空爆を避けたり、戦闘中に移動したりするためにトンネル網を形成したとみられる。(カラコシュ共同)


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