対馬丸慰霊碑の除幕式、奄美大島 生存者や遺族参加 

除幕された学童疎開船「対馬丸」の慰霊碑=19日、鹿児島県・奄美大島の宇検村

 太平洋戦争中の1944年8月、沖縄から長崎に向かう途中に米潜水艦の魚雷攻撃を受けて撃沈された学童疎開船「対馬丸」の慰霊碑の除幕式が19日、当時、多くの遺体が漂着した鹿児島県・奄美大島の宇検村の船越海岸で行われた。犠牲者約1500人のうち千人余りが子どもだった。

 地元住民らでつくる実行委員会が建立。生存者や遺族ら沖縄からの20人余りを含め、計約100人が出席した。

 対馬丸はトカラ列島の悪石島近くで撃沈された。当時助かった21人のうちの1人で、9歳で6日間の漂流の後、救護された沖縄県大宜味村の平良啓子さんは「奄美大島の人たちの情けは忘れない」と話した。


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