熊本地震被災の東海大で卒業式 犠牲学生に証書、黙とう 

東海大の卒業式で、黙とうする脇志朋弥さんの両親と妹(手前中央)と卒業生ら=19日午後、熊本市

 昨年4月の熊本地震の際、熊本県南阿蘇村で学生3人が倒壊したアパートの下敷きとなり亡くなった東海大は19日、熊本市のキャンパスで卒業式を開き、全員が起立し犠牲者に黙とうをささげた。亡くなった農学部4年生脇志朋弥さん=当時(21)=にも卒業証書が贈られ、妹の麻奈好さん(16)が登壇して受け取った。

 卒業・修了した535人のうち、245人が農学部のあった南阿蘇村の阿蘇キャンパスで学んだ。鹿児島県南大隅町から、脇さんの母親千鶴子さん(54)が遺影を持ち、父親と麻奈好さんと共に出席した。

 両親は「今も娘を思い出す。卒業学位をいただけ本当にうれしい」とコメントした。


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