2017年3月18日 19:11 | 無料公開
地域との共生を考えるシンポジウムで話す小田原道弥さん(左)=18日午後、埼玉県川口市
障害者運動の当事者が障害者の今と昔の暮らしを振り返り、相模原殺傷事件にも触れながら、地域との共生を考えるシンポジウムを18日、埼玉県川口市で開いた。同市で施設を運営するNPO法人が主催し、理事の小田原道弥さん(50)は「地域にいることそのものに価値がある」と話した。
1970年代から運動に関わってきたという車いすの八木下浩一さん(75)は生まれつき歩くことができなかったが、障害者が自宅で一生過ごすことも珍しくなかった時代に「家を出て市民として暮らせるような施設をつくる運動をした」と当時を振り返った。