学校で墨書白磁片見つかる 日宋貿易品か、与路島 

鹿児島県瀬戸内町の与路島で見つかった墨書白磁片の赤外線写真(瀬戸内町教育委員会提供)

 鹿児島県瀬戸内町の教育委員会は18日、奄美大島の南にある与路島の小中学校敷地で昨年10月、墨文字が書かれた白磁器の破片が見つかり、日宋貿易品の可能性があると明らかにした。「墨書白磁」の発見は南西諸島では初めてという。

 児童生徒が校庭の清掃活動で集めた落ち葉の中から、抜水茂樹教頭が偶然見つけた。破片は器の底の部分に当たり、大きさは縦約9センチ、横約7センチ。

 南九州の歴史に詳しいラ・サール学園の永山修一教諭が鑑定した結果、福岡市の博多遺跡群で数多く出土事例がある12世紀ごろの墨書白磁と分かった。


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