東大阪の近畿大原子炉が検査合格 4月、研究用で初の運転再開へ 

 近畿大は17日、停止している原子力研究所の原子炉(大阪府東大阪市、出力1ワット)が原子力規制委員会による最終検査を終え、同日合格したと明らかにした。4月12日から学生などを対象とした運転実習を実施する。

 福島第1原発事故を踏まえ策定された新規制基準に適合した研究炉としては、初の運転再開となる。

 近畿大炉は1961年に初臨界。2014年に定期検査で停止し、昨年5月、新規制基準に適合しているとされた。

 昨年5月に規制委が作成した審査書では、近畿大炉は内陸部にあり出力もごく小さいため、南海トラフ地震による津波被害や著しい放射線被害が生じる恐れはないとされた。


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