三井金属への賠償命令確定 最高裁、神岡鉱山じん肺訴訟 

 岐阜県飛騨市の神岡鉱山で働いた従業員32人がじん肺になったとして、本人や遺族が三井金属などに損害賠償を求めた訴訟は、計約3億7千万円の支払いを命じた二審判決が確定した。最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)が15日付で、双方の上告を受理しない決定をした。

 確定判決によると、従業員は1942~2001年、坑内で勤務し、粉じんを吸い込んだ。

 一審岐阜地裁判決は、28人について計約3億4千万円の支払いを命令した。

 二審名古屋高裁は新たに4人をじん肺と認め、賠償額を増額。請求が認められなかった原告らと、会社側の双方が上告していた。


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