ポーランド人男性に無罪 覚醒剤密輸、認識を否定 

 覚醒剤を密輸したとして覚せい剤取締法違反罪などに問われたポーランド国籍の男性(48)の裁判員裁判で、東京地裁は17日、無罪判決(求刑懲役13年、罰金600万円)を言い渡した。石井俊和裁判長は「荷物に違法薬物が隠されていると認識していたとは言えない」と指摘した。

 判決によると、男性は昨年4月、羽田空港から入国。持っていたスーツケースに覚醒剤約2・5キロが入っているのが税関の検査で見つかり、現行犯逮捕された。

 男性は公判で「親友から空のスーツケースを日本に運ぶよう頼まれ、自分の荷物を詰めた。違法薬物については知らなかった」と無罪を主張していた。


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