美代子元被告親族、再び無期懲役 尼崎の連続変死事件、控訴審終結 

 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、角田美代子元被告=自殺、当時(64)=の義理のいとこに当たり、殺人などの罪に問われた李正則被告(42)の控訴審判決で、大阪高裁は17日、無期懲役とした一審神戸地裁の裁判員裁判の判決を支持、被告側の控訴を棄却した。

 8人が死亡、3人が行方不明となった一連の事件は、起訴された7人の控訴審までの審理が全て終結。李被告は3人に対する殺人など計10の罪に問われ、一審で終結したケースを含めて量刑が最も重かった。

 笹野明義裁判長は判決理由で「美代子元被告に次ぐ重大な役割を積極的に果たし、右腕ともいうべきだ」と指摘した。


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