東大寺側と地頭で土地折半、奈良 鎌倉時代の絵図を発見

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見つかった鎌倉時代の摂津国の荘園杭瀬荘の「下地中分絵図」。朱線で細かく分けられている(西田友広助教提供)

 鎌倉時代に摂津国の荘園杭瀬荘(現在の兵庫県尼崎市杭瀬付近)の一部を、領主の東大寺(奈良市)側と、幕府が任命した地頭とで折半したことを示す絵図「下地中分絵図」が見つかり、調査をした東大史料編纂所の西田友広助教(日本中世史)が16日までに明らかにした。

 絵図は東大寺宝珠院が所蔵し、西田助教が昨年、内容を確認した。杭瀬荘の一部地域が寺と地頭とに朱線で細かく分かれ、西田助教は「当時の土地支配や社会を考える上で貴重な史料」としている。

 調査成果は3月末に刊行予定の編纂所の紀要27号に掲載される。