ヤマト、時間指定サービス見直し 繁忙期の荷物抑制へ、処遇改善 

ヤマト運輸のロゴマーク=4日、東京・銀座

 宅配便最大手ヤマト運輸の2017年春闘は16日、インターネット通信販売業者など大口顧客との契約を見直し、繁忙期の荷物の総量を抑制することで妥結した。時間帯指定サービスも一部廃止する。長時間労働と低賃金で疲弊するドライバーらの労働環境を改善し、配送体制を立て直す。

 賃上げは、定期昇給と賃金水準を底上げするベースアップ(ベア)の合計で前年の5024円を上回る6338円とすることで合意した。要求は前年と同じ1万1千円(組合員平均)だった。

 ネット通販の普及で荷物が急増し、物流業界ではドライバーらの人手不足が深刻化している。


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