ブータン人の9割が「幸福」 幸せ指数調査 

 ヒマラヤの小国ブータンの王立研究所のカルマ・ウラ所長(55)が15日、東京都内で講演し、同国が国民の心の充実を追求しようと独自に設けた指標「国民総幸福量(GNH)」の最新の調査で「幸福」と分類された人がブータン人の約91%に上ったと明らかにした。

 調査は同研究所と日本の国際協力機構(JICA)が協力して2015年1~5月に実施。健康や精神的幸福、時間の使い方など9項目について聞き取り、7153人から回答を得た。

 ウラ所長は教育を受け、労働時間が長くない人の幸福度は高い傾向にあると指摘。一方で「怒りなどネガティブな感情は幸福度に悪影響を与える」と述べた。


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