福島、元の校舎で6年ぶり卒業式 南相馬、原発避難の中学 

小高中学校の元の校舎で行われた卒業式で、出席者に見守られ退場する卒業生=13日午後、福島県南相馬市小高区

 東京電力福島第1原発事故で避難している福島県南相馬市小高区の小高中学校が13日、元の校舎で6年ぶりに卒業式を開いた。4月から元の校舎に戻って授業を再開するのを前に卒業生が強く希望し、学校側が応じた。

 小高区は原発事故で全域が避難指示区域に指定され、同校も避難。市内の仮設校舎で授業を続けてきた。昨年7月、小高区を含む市内の避難指示が一部を残して解除されたため、市が元の校舎に戻ることを決めた。

 この日は36人が卒業。荒木清隆校長が「どんな時も小高中の誇りを胸に頑張ってほしい」とあいさつした後、全校生徒90人で校歌を歌い上げた。


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