退位特別法、今国会制定へ 典範付則に根拠、民進容認 

天皇陛下の退位を巡り各党派から個別意見聴取を実施し、記者会見する(左から)郡司参院副議長、伊達参院議長、大島衆院議長、川端衆院副議長=13日午後、衆院議長公邸

 天皇陛下の退位を実現する特別法が13日、今国会で制定される方向となった。退位の恒久制度化へ皇室典範改正を主張していた民進党が特別法の根拠規定を典範付則に置く案を事実上容認する考えを示し、各党がほぼ同一歩調を取るめどが立ったためだ。特別法には、陛下の退位容認に至る経緯に関し「陛下の心労に国民が共感している」との趣旨を明記する見通し。衆参両院の正副議長は、15日の各党派全体会議で特別法制定を支持する国会見解案を示し、17日に了承を得たい考えだ。

 大島理森衆院議長らは17日中に安倍晋三首相へ提示。政府は5月の大型連休後にも特別法案を国会に提出する構えだ。


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