バリアフリーの文楽上演、三重 点字や字幕活用 

「バリアフリー文楽」で、字幕を表示する端末を使う男性(手前)=11日午後、三重県伊勢市

 三重県伊勢市の伊勢神宮で11日、障害のある人にも文楽を楽しんでもらおうと、点字パンフレットやイヤホンガイド、字幕を表示する端末を使った「バリアフリー文楽」が上演された。日本財団の主催。全国を巡回する公演の4カ所目で、バリアフリーで演じるのは初めて。

 演目は、五穀豊穣を祈る「二人三番叟」と、静御前が登場し舞台美術も華やかな「義経千本桜 道行初音旅」の2作。舞台は伊勢神宮の駐車場に設置され、約350人が鑑賞した。

 盲導犬と訪れた内田順朗さん(69)は「文楽は初めて。イヤホンのおかげで人形の動きが分かった」と満足した様子だった。


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