独、北アフリカ移民送還を否決 メルケル政権に打撃か 

 【ベルリン共同】ドイツ連邦参議院(上院)は10日、モロッコとアルジェリア、チュニジアの3カ国を新たに「安全な出身国」に指定して、この地域から入国した移民らを送り返すことを可能にする法案を否決した。大量流入した難民や移民の対応に苦慮しているメルケル政権に打撃となりそうだ。

 法案は2015年末に北アフリカ出身とみられる男が集団で女性を囲んで性犯罪などに及んだ事件を受け、メルケル政権が提案。連邦議会(下院)が16年5月に可決し、上院で審議が続いていた。


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