南スーダンPKO部隊を撤収へ 5月末で活動終了 

2016年11月、PKO施設内の陸上自衛隊部隊による防護壁設置作業現場で警戒する陸自隊員=南スーダン・ジュバ(共同)

 安倍晋三首相は10日、南スーダン国連平和維持活動(PKO)への陸上自衛隊派遣に関して「5月末を目途に活動を終了させることを決定した」と官邸で記者団に明らかにした。「(首都)ジュバの施設整備に一定の区切りを付けることができる」と述べた。現在活動中のジュバの治安情勢も考慮した可能性がある。

 昨年11月に政府は、安全保障関連法に基づく「駆け付け警護」の新任務付与を閣議決定。自衛隊の海外任務拡大を進めようとしたが、閣議決定から約4カ月で撤収に踏み切ることにした。

 首相は南スーダンPKOに関し「隊員たちを送り出したご家族に心から感謝する」とも語った。


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