2017年3月10日 12:44 | 無料公開
修復作業を終え公開された日光東照宮の国宝・陽明門。徳川家康が祭られたみこしが門をくぐった=10日午前、栃木県日光市
栃木県日光市の日光東照宮で10日、約40年ぶりの大規模な修復作業を終えて色鮮やかになった国宝・陽明門が公開された。
雪がちらつく中、金箔が押し直された門を、徳川家康を祭ったみこしがくぐり、参拝客が続いた。稲葉久雄宮司(76)は「いつの世でも光り輝くよう修理した。一つずつ平和の願いを込めた彫刻を見ていただければ」と話した。
東照宮などによると、陽明門の修復は「平成の大修理」と呼ばれる改修工事の一環で2013年6月に開始。約12億円かけ、結露で腐敗した屋根の木材を取り換えたり、竜や唐獅子など数百の彫刻を取り外して塗り直したりした。