「重火器急増」で監視団が懸念 ウクライナ、停戦ライン付近 

 【ウィーン共同】ウクライナで政府と親ロシア派の停戦などを監視する欧州安保協力機構(OSCE)特別監視団のフーク第1副団長は、停戦ライン付近で「(合意違反の)重火器の設置や使用が急増している」と述べ、市民の被害や大規模な戦闘への懸念を示した。9日までに共同通信のインタビューで語った。

 フーク氏によると、監視団は1月31日、紛争勃発後で最多の1日当たり1万1千件以上の停戦違反を確認。緊張状態は依然続いており、2月27日~3月5日に確認された停戦違反は前週の倍以上の約1万7千件で、うち重火器の砲撃は同3・3倍の2228件だった。


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