静岡県が電柱新設禁止 巨大地震に備え自治体初 

 静岡県は8日、県が管理する道路のうち、災害時に救助の緊急車両や救援物資を運ぶ車が通る道路での電柱新設を31日から禁止すると発表した。南海トラフ巨大地震などで電柱が倒れて通行の妨げとなり救出活動や復旧に遅れが出るのを防ぐ狙いで、県は全国の自治体で初の取り組みとしている。

 対象は、国道の県管理区間や県道のうち災害時の緊急輸送道路に指定している約1100キロ。地形上、電線や通信回線の埋設が難しい場合などに限り2年間の仮設を認める。今後、既存の電柱の撤去も検討し、無電柱化を進める。


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