臓器移植の父、スターツル氏死去 63年に世界初手術 

トーマス・スターツル氏=1989年(AP=共同)

 トーマス・スターツル氏(米医師)米ピッツバーグ大によると、4日、米ペンシルベニア州の自宅で死去した。90歳。

 26年、米アイオワ州生まれ。63年、世界初の肝臓移植を米コロラド大で実施し「臓器移植の父」と言われた。81年、ピッツバーグ大教授となり、92年、ヒヒの肝臓を人間に移植する手術を実施したが、患者は死亡した。藤堂省北海道大名誉教授ら日本人医師を指導したことで知られ、12年には米医学界最高の賞とされるラスカー賞を受賞した。


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