シンコ漁が解禁 瀬戸内に春の味覚 

漁が解禁され、水揚げされるイカナゴの稚魚「シンコ」=7日午前、神戸市の垂水漁港

 「くぎ煮」と呼ばれるつくだ煮に使われ、瀬戸内海の春の味覚として知られるイカナゴの稚魚「シンコ」の漁が7日早朝、大阪湾と播磨灘で一斉に解禁された。

 神戸市の垂水漁港には、午前5時ごろに出港した漁船が約3時間後に次々と戻り、体長5センチほどで銀色の生きのいいシンコが入ったケースが運び込まれた。

 今年の漁獲は1隻当たり例年の5分の1ほどにとどまった。競りでは約25キロで7万円の値が付き、例年の2万~3万円よりかなり高い初値になった。

 神戸市漁業協同組合事業部長の伊藤良広さん(58)は「シンコの数は少なくなってきているが、頑張っていくしかない」と話した。


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