東大、辞職の元教授を懲戒解雇 論文不正で5人処分 

 東京大は3日、論文の捏造や改ざんなどの研究不正で既に辞職している分子細胞生物学研究所の加藤茂明・元教授ら4人を懲戒解雇相当、1人を諭旨解雇相当とする処分を発表した。処分は2月17日付。退職金を払った人には返還を求める。

 分子生物学の第一人者だった加藤氏の研究室が発表した論文で疑惑が2012年に浮上。調査した東大は14年、計33本の論文の図の改ざんなどに複数の教員や学生を含む11人が関わったと結論付けていた。

 処分は不正時に東大と雇用関係にあった5人が対象。懲戒解雇は他に、柳沢純・元助教授、武山健一・元准教授、北川浩史・元特任講師。


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