和歌山の神社で「ひな流し」 娘の成長願う 

淡嶋神社の「ひな流し」で、小舟に乗せられ海へと送り出されるひな人形=3日午後、和歌山市

 人形の供養で知られる和歌山市加太の淡嶋神社で3日、女の子の幸せや成長を祈る神事「ひな流し」があった。「娘が元気に成長しますように」。願い事が書かれた人形の紙や、全国各地から奉納されたひな人形約300体を乗せた小舟が、約5千人の参拝客に見守られ、晴れ渡った春の海に送り出された。

 この1年間で奉納された人形は約40万体。桃や菜の花で飾った3隻の白木の小舟に、巫女がおはらいをしたひな人形を丁寧に乗せた。十数人の女性参拝客が、重さ100キロ近い小舟を本殿から約700メートル先の海辺まで30分かけて運んだ。


  • LINEで送る