卵巣がん転移の仕組み解明 予防薬開発に期待 

 卵巣がんが体内の別の場所に転移する際に働く遺伝子を特定し、転移の仕組みを解明したと、国立がん研究センターと名古屋大のチームが28日付の英科学誌に発表した。

 遺伝子は「MMP1」で、卵巣がんの細胞でこの遺伝子が活発に働いていると転移しやすいとみられる。がんセンターの横井暁・特任研究員は「転移のしやすさが分かれば、治療後の検査の頻度を増やすなど対策できる。将来、転移を防ぐ薬の開発につながるかもしれない」と話している。


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