宇宙由来の「神代桜」を被災地へ 山梨・北杜が苗木贈る 

苗木の贈呈式に出席した山梨県北杜市の渡辺英子市長(右端)、福島県楢葉町の松本幸英町長(左から2人目)ら=27日午後、山梨県北杜市

 日本三大桜の一つとされる山梨県北杜市の「山高神代桜」の苗木が27日、東日本大震災の復興支援として岩手県洋野町と福島県楢葉町に贈られた。2008年11月から宇宙で約8カ月保管された種から育った苗木で、宇宙由来の桜を復興のシンボルとして植樹する「きぼうの桜計画」の一環。

 北杜市役所で同日贈呈式が開かれ、楢葉町の松本幸英町長らが出席。同市の渡辺英子市長は「成長が早く、花びらが6~7枚にもなる不思議な桜。一日も早い復興を願います」とあいさつした。

 阪神・淡路大震災の復興20年を記念し、兵庫県にも贈られた。楢葉町では3月11日、洋野町では同月19日に植樹される。


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