「核燃料取り出しへ本腰」 事故6年を前に東電幹部 

インタビューに答える東京電力福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者

 東京電力福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者が26日までに共同通信のインタビューに応じ、事故から間もなく6年となる福島第1原発の現状について「汚染水問題が落ち着いてきた。これからは、溶け落ちた核燃料(デブリ)の取り出しなど、廃炉の核心となる作業に腰を据えて取り組む」との意向を示した。

 政府と東電は、1~3号機のデブリ取り出しの手順などを今年夏に絞り込むとしている。増田氏は「原子炉圧力容器の底の状態と、デブリがどう散らばっているのかは、最低限必要な情報だ」と述べ、来月に予定されている1号機の格納容器内部にロボットを投入する調査に期待を寄せた。


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