対中国、戦闘機の緊急発進を増強 空自、倍増し4機態勢に 

 沖縄県・尖閣諸島周辺で活動を活発化させている中国軍機を念頭に、防衛省が航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)の態勢を見直し、これまで領空侵犯の恐れがある航空機1機に対して空自戦闘機2機で対処していたのを4機に増強したことが25日、複数の政府関係者の話で分かった。4機態勢は1958年に空自の対領空侵犯措置任務が始まってから初めてとみられ、さらに緊張が高まる懸念がある。

 発進の頻度が高い那覇基地で待機する戦闘機が不足するため、航空総隊司令部(東京都)が全国基地の戦闘機の運用を一元化し、状況に応じて移動、待機させるなど柔軟な対応を可能にする訓令変更も実施した。


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