福島の避難者、生活再建「不安」 住宅打ち切り、PTSDも 

福島県からの避難者の生活再建などを考える集会で、発言する避難者団体の鴨下祐也代表=25日午後、東京都新宿区

 東京電力福島第1原発事故から6年となるのを前に、福島県からの避難者の生活再建や孤立解消を考える二つの集会が25日、東京都内で開かれた。県が避難区域外からの自主避難者に対する住宅無償提供を3月末で打ち切ることに、避難者から不安を訴える声が相次いだ。

 新宿区四谷で開かれた住宅支援打ち切り反対集会では当事者が意見交換。いわき市から子ども2人と都内に移住した30代の女性は「4月以降の生活の見通しが立たず、とても不安な毎日」と訴えた。

 集会では支援団体「東京災害支援ネット(とすねっと)」が避難者の生活実態調査の結果を公表。79%が「生活が苦しくなった」と回答した


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