避難の漁船、6年ぶり母港帰還 福島・浪江町 

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県浪江町の請戸漁港から避難していた漁船26隻が25日、岸壁の復旧を終えた請戸漁港に約6年ぶりに戻った。大漁旗をはためかせながら母港に入ってくる漁船を、家族や漁業関係者らが「お帰りなさい」と手を振って出迎えた。

 請戸漁港は、震災の津波で施設が全壊。第1原発から約7キロにあり、避難指示区域にも指定されたため、漁船は同県南相馬市の漁港に避難していた。港の復旧が進み、政府が来月末に避難指示を解除する方針を示していることから、漁業者が戻ることを決めた。


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